外壁塗装・屋根塗装の価格の目安とは?
外壁や屋根の塗り替えをしようと考えた時、
やはり一番気になるのは価格の目安・相場ではないでしょうか。
相場を知らないで依頼すると
「もしかしたら高く見積もられてしまう可能性もあるのではないか」と気になる方も多いですよね。
そこで依頼する前に知っておきたい、外壁塗装・屋根塗装の価格相場をまとめてご紹介します。
目次
1.外壁塗装・屋根塗装の価格の目安とは?
外壁塗装・屋根塗装の場合、価格がどの要因で変わるかというと、
対象面積の大きさや劣化具合、塗料の種類などによって価格が変わっていきます。
新築の場合と違って、年数に応じた汚れ、前回の塗装の劣化具合、
外壁自体の傷みなどを確認してからでないと、何をどのように塗るべきかの判断がつきません。
何によって塗装の価格が左右されるのかをよく確認し、それが適正かどうかを見るようにしましょう。
単に価格の安さだけで決めてしまうと、後々トラブルになることも。
一番大切なのは、
「適切な診断に基づいて」「その家に合った」塗装工事を行うことであると
覚えておいていただければと思います。
2.塗り替え工事の流れとは?
塗装準備をしてから、高所でも安全に作業ができるよう足場を組んでいきます。
次に高圧洗浄を行い、表面についた普段の掃除では落とせない汚れ、劣化した古い塗料を落とします。
そうすることで、新しい塗料と外壁の密着度を高め、
本来塗料が持っている耐久性や機能をしっかり発揮できるようになります。
屋根や外壁の汚れをキレイに落としたら、下地処理を開始します。
この下地処理は、塗装工事の品質に関わる重要な工程の一つです。
外壁や瓦にひび割れが入っていないか、サビが生じていないかなどを確認し必要に応じて補修をします。
せっかくキレイに洗浄して塗り替えをしたとしても、この下地処理を丁寧に行わないと、
塗料の耐久性や機能を発揮できないだけでなく、外壁や屋根のダメージを広げてしまうことになります。
ひび割れなどの損傷箇所や目地を埋めるシーリング(コーキング)、
主に鉄部のサビを落とすケレン(研磨)作業、表面の平滑化などの下地処理を終えたら、
次はいよいよ塗装に入ります。
まずは周辺の建物や地面、雨樋など塗り替えする外壁や屋根以外の場所を養生し、
余計なところに塗料がつかないようにします。
そして3日ほどかけて下塗り、中塗り、上塗りを行います。
各塗膜がしっかり乾いてから処理をすることが重要になるため、
雨が少ない時期の施工をおすすめするのはそのためです。
塗り替えを終えたら最終点検をし、問題がなければ足場の解体・清掃をして、
平均して10日~13日ほどで塗り替え工事が完了します。
各項目の価格相場
各項目の価格相場としては上記のようなものがあります。
上からご説明すると、まずは高圧洗浄の際に塗膜が飛散することも考えられますので、
飛散防止用のネットをつけ、高圧洗浄、そして養生の費用が書かれています。
塗装工事に掛かる費用は、基本的には平方メートルあたりの金額となりますので、
お家の大きさによっても異なります。
そして付帯塗装工事として、軒天・雨樋・破風板・雨戸などを一緒に塗り替える場合の金額、
そしてシーリング(目地を埋める作業)打ち換え、塗装前に行うと
補強効果が高くなるシーリング増し打ちなどがあります。
最後が諸経費で現場管理費と廃材などの処理費用などが加算されます。
計上される工程の大体の目安として覚えておいていただけると、
見積もりの比較などに役立つかと思います。
この相場から大きく外れる見積もりを出された場合は、
必ず業者に内容の確認を取るようにすると安心でしょう。
3.外壁塗装・屋根塗装の見積書の見方・ポイント
外壁塗装・屋根塗装の価格目安について、
見積もりを取る際のポイントと、よい見積書とはどんなものかをご紹介します。
(1)見積もりを取る際のポイント
まずは1社ではなく3社程度に依頼するようにしましょう。
比較対象がないと適正な価格かどうかを判断しづらくなります。
各価格の相場や施工内容から適正価格と適切な工事内容を確認するようにしてください。
(2)塗装工事のよい見積書とは?
正しい見積書の見方としては、塗料メーカーと商品名をまず確認することからスタートしてください。
総額に目がいきがちですが、塗料のグレードがどのくらいなのか、
その商品価格と人件費と考えた時に妥当なのかを判断できます。
また、塗料の使用缶数も重要です。メーカーのサイトを見ると、基準塗布量が載っています。
基準塗布量に達する計算になっているかをよく確認しましょう。
計算の基準となる塗装面積の計算がしっかり出ているか、塗装面積の根拠も直接確認してください。
(3)安すぎる価格には注意が必要
福島県の塗装職人の人件費は
1人当たり25,400円程度(※参考:福島県の2019年公共工事入札単価)です。
この人件費が、優れた職人の最低基準の目安となります。
その上に、もちろん塗料代や会社利益などが必要になるわけです。
見積もりの金額が、この人件費×施工日数を下回る場合は、
技量がない、あるいは知識がない職人による施工の可能性が疑われます。
工事費用が安いことはお客様にとってはうれしいことですが、
安かろう悪かろうで大事な家を守れなくなってしまっては、本末転倒です。
手抜き工事で骨組み部分にもダメージが広がり、大規模な修繕工事が必要になるなどの
トラブルに巻き込まれないよう、「安ければ安いほどいい」という工事には
リスクが潜んでいることをご理解いただき、適正価格をしっかり把握しておきましょう。
4.塗料の価格相場
塗料については先程ご紹介したように、種類によって価格にも違いがあり、各塗料の特徴があります。
またその価格相場も合わせてご紹介します。
- アクリル塗料 耐久年数は約3~5年 1缶あたり費用5,000~15,000円程度。発色がよく安価で種類が豊富、とても扱いやすいということで人気ですが、耐久性は低いです。
- ウレタン塗料 耐久年数は約5~7年 1缶あたり費用5,000~20,000円程度。弾性があり、ひび割れが広がりにくいのがメリット。ただし紫外線と水に弱く、劣化しやすいのがデメリットとなります。
- シリコン塗料 耐久年数は約7~10年 1缶あたり費用15,000~40,000円程度。こちらも弾性があり、ひび割れが起こりにくいですが、蓄熱で塗膜の膨れが生じる場合もあるため、サイディングボードの塗り替えには適していないといわれています。
- ラジカル塗料 耐久年数は約10~13年 1缶あたり費用17,000~40,000円程度。紫外線・空気中の酸素、水などで塗料内の顔料が劣化しないようにしてある塗料です。扱いやすいため、今後広がる可能性が高い塗料です。
- フッ素塗料 耐久年数は約15年~ 1缶あたり費用40,000~100,000円程度。汚れを弾き、紫外線にも強く、酸性雨にも強いという特徴を持っています。シリコン塗料の上位版。
- 無機塗料 耐久年数は約15年~ 1缶あたり費用50,000~120,000円程度。無機物で構成されているため、劣化しにくいというのが特徴です。しかし他の塗料よりも高く、ひび割れはしやすいという特徴がありますので、モルタル壁などには使わない方がいいでしょう。
塗料を選ぶ際のポイント
塗料の特徴でもご紹介したように外壁材や屋根材と塗料との相性もありますし、
建物の劣化具合に合った塗料かどうかも把握しておく必要があります。
上記の耐用年数と価格表を参考にして、
ぜひご自宅に合った塗料を選び、塗り替えで家の健康を守ってあげてください。
5.お見積もりに不安を感じたら
外壁や屋根の塗り替えを検討した際、業者の診断や見積もりに不安を感じたら、
住宅リフォーム・紛争処理支援センターの住まいるダイヤルに電話で相談することもできます。
住まいダイヤルでは、専門家が事例などをもとに相談に乗ってくれます。
掛かる費用は通話料のみなので、良し悪しを判断できかねる場合は、
ひとりで悩まずに、まずは相談してみてください。
【まとめ】
外壁や屋根の塗装は、その他のリフォーム工事と違って、
素人目には品質の良し悪しや、必要な工事の内容が分かりにくい工事です。
とくに、はじめての工事をする場合、
外壁塗装・屋根塗装の施工内容や価格相場は分からないことだらけでしょう。
そんな時に、こちらの記事を参考にして適正な塗料と適正な塗装業者を選んでいただき、
大切な家をいつまでも安心して住めるようにメンテナンスしていただけると幸いです。
もちろん私たち志賀塗装でも塗り替えが必要かどうかの無料診断を受け付けております。
ご心配なこと、お困りごとがありましたら、お気軽に私たちへご相談ください。