どんな塗料を使えばいいの? 塗料選びの原則とは?
BETTYさん:本日は「見積書のほかに、お客さまからご質問が多いことはどんなことがあるのか」から伺っていきたいと思います。
どんなご質問がありますか?
マーくん:塗り替えセミナーや現場見学会、イベント等をやっていますと、お客さまからいろいろなご質問をいただきます。
もちろん塗り替え工事の人件費の話は皆さんが一番気になるところなので、それに関しての話が多いんですが、
「どんな塗料を使ったらいいのかな?」というご質問も多い項目です。
BETTYさん:確かに塗料って、説明を聞いても専門的すぎてわかりにくいところでもありますよね。
マーくん:日本の塗料には数百といわれる種類があります。
例えば、ハイブリッド塗料、ラジカル制御型塗料、チタン入り塗料など、私たちにとっても目新しい言葉がいっぱい出てきています。
BETTYさん:そんなにいっぱいあるんですね。選ぶのも大変ですね。
マーくん:そうですね。ですから、どのレベルの塗料を選ぶのかでも、かなり値段に差が出ます。
ただ、どのレベルの塗料を使うのかは会社の考え方が関わるところですが、いくつかの原則は存在します。
BETTYさん:それはどんな原則になりますか?
マーくん:まずは、塗料というよりは「どんな工事をしたいのか」になりますが、大きく3つあります。
1つ目は、屋根の塗料は最大限配慮した方がいいということです。屋根は太陽の紫外線によって塗料の劣化が始まっていきます。
外壁よりも屋根の方が朝から夕方まで紫外線が当たっていますので劣化が一番進みます。
例えば、予算との兼ね合いで外壁と屋根の塗料を変える方もいます。その場合は、屋根の塗料を優先すべきだということです。
BETTYさん:屋根が優先。確かに一番太陽にさらされていますものね。
マーくん:それから2つ目は、シーリングは基本的には打ち替え、つまり交換を優先するということです。
最近たくさんの塗料が出てきていますので、非常に長くもつ耐候性が高い塗料が出てきています。
しかし、シーリングの耐用年数が短いと、いくら表面の塗膜がもっても、中のシーリング材自体の耐久性が追い付かないということになります。
今はシーリングを打ち替えて、なるべくもちがいいものに交換することをお勧めしています。
BETTYさん:塗装は長くもっても、シーリングがダメになってしまう場合があるということですね。
マーくん:3つ目は、家の維持方法です。今、お住まいになっている方々のメンテナンス工事として行うのか、
もしくは将来的に息子さんや娘さんの世代に譲るために維持していく必要があるのか、それによって選ぶ塗料も変わってきます。
次の世代のために、できるだけ自分たちの代で塗装工事を終わらせたい方は高レベルな塗装工事をされますし、
とりあえず自分たちが安心して安全に暮らせることを優先されるのであれば、使いやすい塗料を使う場合もあります。
そういったこの3つの原則と予算との兼ね合いで、どの塗料にしようかなということですね。
BETTYさん:その方によって、家の維持方法にしても考え方にしても、それぞれ違いますもんね。
今、住むことができればいいやという方も中にはいらっしゃるでしょうから。
マーくん:そうですね。ですから、塗装会社によっては値引きの対象として塗料のランクアップをする会社さんもいますが、それは違うかなと思っています。
やはり維持管理の方法によって変わってくるので、必要なところは費用をかけるし、節約できるところは塗料を節約することも大事だと思っています。
BETTYさん:塗料がすごく大事だとわかりますが、好みの色合いもその方の趣味によって違うかもしれないですしね。
でも、これは値段と同じくらい大切なことですね。
マーくん:そうですね。値段に応じてのお話ですが、屋根も外壁も方角によって劣化のスピードが違うので、それに応じて塗料を選ぶことも大事だと思います。
BETTYさん:塗料選びはお話いただいた3つの原則と予算との兼ね合いで選ぶことが大切なんですね。