相見積もりを取るときに必ず確認したいこと
BETTYさん:前回の内容で「相見積もりのご質問が多い」という話を聞きましたが、相見積もりは取った方がいいんですよね。
マーくん:そうですね。いろんな情報を取っていただくために相見積もりを勧めています。
実際にお客さまもいろいろな業者さんからお見積もりを取っていらっしゃいます。
BETTYさん:いろいろな業者さんから見積書を取るときに、気を付けなくてはいけないことはありますか?
マーくん:はい。何度かお話はさせていただいているんですが、見積もりを業者さんに取る際は、人工(にんく)工程表を聞いてください。
BETTYさん:人工工程表を聞く? 「人工」と「工程表」、どんな意味なのか教えていただけますか?
マーくん:「人工」と「工程」と書いてあるように、皆さん、大体想像はできると思うんですが、塗装工事の全工程のことです。
足場の設置や解体は除きまして、どのくらいの日程で何人くらいの職人さんが入って塗装工事をしていくのか、ということを聞いていただきたいと思います。
ご存じのように、塗装工事の場合は外壁や屋根などいろいろ塗らないといけない部分があるんですが、
それはいずれも下塗り、中塗り、上塗りと3工程が必ず入るようになりますので、それなりに人工は必ずかかってくるんです。
BETTYさん:もちろん日程もかかりますよね?
マーくん:そうです。塗ってすぐ次の工程とはいかないので。
1回塗ったら、それがきちんと乾いて、硬化したら次の工程に移らないといけないので、1回目を塗ってすぐにパッと2回目というわけにもいかないんですね。
BETTYさん:なるほど。例えば、1回目を塗って、その日のうちに2回目を塗ることはあまりないことなんですかね。
マーくん:あまりお勧めはできないですね。やっぱり1回目の工程がきちんと乾いてから2回目の工程と、きちんと工程を踏んでいかないといけませんので、
職人さんの人数と何日間くらいかかるかという工程が非常に大切になってくるんですね。
BETTYさん:そうすると、相見積もりで3社、4社くらいから見積書を取ったときに、
その日程や何人の職人さんを使うか、これにあまりにも差があるというのはおかしいんですね?
マーくん:そうですね。やはりきちんとした工程がありますので、あまりにも内容に差がある場合は要注意です。塗装していると色がついてきますから、
お客さまも「今日は〇〇塗っているんだな」「今日はここを塗ったんだな」とわかるのですが、そのほかにも前段階で養生があるんですね。
窓など塗ってはいけない部分をきちんとシートで養生して塗膜がつかないようにする工事も非常に大切な工程の一つなんですね。
そういうことをきちんとやっておかないと、塗料をガッチリ塗り込む作業がなかなかできないので、そういうところも重要視していただければと思います。
BETTYさん:相見積もりって、ついつい金額だけみて、「あ、こっちの方が安い!」という感じになりがちですけど(笑)。
マーくん:確かにその気持ちはわかります。金額が一番大切なのはわかっているのですが、やはり安い買い物ではないので、
大切な住宅を長年もっていただくための塗装ですから、そのへんは十分に考慮していただきながら選んでいただければなと思います。
BETTYさん:金額は安いけど、ランニングコストで見たらめちゃくちゃ高いこともあるかもしれないですもんね。
マーくん:そうです。金額的なものに走りがちなんですが、そのへんも「何人の職人さんが作業をして、何日くらいかかりますか?」と聞いていただければ、
プロであればすぐにわかると思いますので、そのへんを聞いていろいろ参考にしていただければと思います。
BETTYさん:塗装工事というのは、ただ塗るだけではないということを覚えておいていただきたいと思います。