塗装工事の日数は、どのくらいかかるの?
BETTYさん:今回は、塗装の工事期間についてのお話ですね。
マーくん:そうです。今まで業者さんの選び方、塗り替えの時期、インスペクションなど、いろいろお話をさせていただきましたが、
今回は工事期間についてお話したいと思います。工事期間は3つに分けることができます。
BETTYさん:3つに分ける。具体的にはどのように分けられますか?
マーくん:まず1つ目は、「下準備期間」になります。
これは、塗装の品質を保つために手抜きできないところです。まずは、仮設の足場を設置させていただきます。
仮設の足場といいますと、最終的には完成するとなくなってしまうものですから、お客さまにとってはなるべく経費をかけたくないという意見もあります。
残るものではないので、その気持ちも分かるのですが、きちんとした工事をするためには当然、職人さんの安全性を担保する必要がありますよね。
不安定な足場で片手でどこかにつかまりながら作業するような、中途半端な作業はできないものですから、
その作業性を考えたときに、しっかりした足場は絶対必要なものになるんですよね。
次に洗浄をさせていただくのですが、ほこりや藻、サビなど、そういうものをきちんと落とすことが必要なことになります。
高圧の圧力のかかっている水洗い、洗浄をする形になります。
次に、養生作業といいまして、塗料がご近所に飛散したら困るので、足場にネットをかけます。飛散防止の養生も必要になります。
BETTYさん:以上の作業が下準備に入るわけですか?
マーくん:そうです。次が非常に大切なんですが、前回もお話しましたが、下地調整や塗装ができるような下地の状態にします。
BETTYさん:塗料を塗るための準備ですよね。
マーくん:そうです。下地の補修や下地の調整、こういうものをきちんと行うことが、まず1つ目の下準備になります。
BETTYさん:この下準備のときって、お客さまから「まだ塗ってない」と思われがちですよね(笑)
マーくん:そうですね。この下準備に5日ぐらいはかかります。「明日から工事に入ります」という形でも、5日間ぐらいは塗装工事ではない工事なんですね(笑)
BETTYさん:それを知っておかないと、「あれ? どうしたんですか? 今日は」みたいになっちゃいますもんね(笑)
マーくん:2つ目にやっと「塗装」が来るわけです。塗装は、一般的には3回塗りの形になります。
1回目が下塗りです。これは、塗る物によって、下塗り剤が変わってきますので、
下地が木なのか、鉄板なのか、セメント系なのか、材質が違うので、それによって下塗り剤が変わってきます。
この下塗りを1回塗ります。次に、お好みの色の塗料を中塗り、上塗りと、2回塗る形になります。
2回塗ることによって、例えば、お客さまが思ったような色がつき、建物の耐久性も高まります。
BETTYさん:中塗りと上塗りは、同じ塗料で塗るということですか?
マーくん:そうです。ただし、最近は、中塗りと上塗りの色を変える方も多いですね。
例えば、中塗りと上塗りの色を変えることによって、どこを塗ったかが分かります。
上塗りの色はお客さまに選んでいただいた色を入れるようにするので、中塗りの色はそれよりも少し薄い色入れることも多いですね。
BETTYさん:知らなかった(笑)。この塗りの作業日数は、その建物の大きさにもよりますよね?
マーくん:そうです。大きさにもよりますし、塗る箇所が複雑であれば当然作業日数も変わってくるので、大体3~4日かかるかと思います。
これが本当の塗装工事になります。
BETTYさん:よく分かりました。そして3つ目は?
マーくん:3つ目は「完成引き渡し」です。まず足場の解体を行います。
飛散防止のネットを撤去して、検査をして、もし検査で駄目なところがあれば直して、引き渡しとなります。
これが3日ぐらいはかかります。そして完成となります。
BETTYさん:途中、雨が降った場合はどうなりますか?
マーくん:雨は私どもの天敵ですから(笑)。雨が降ってしまうとどうしても作業ができないんですよね。
BETTYさん:雨が降ると、いつも志賀塗装さんを思い出します。今日はどうしているかなと思って。
こうやって聞くと、ずいぶんたくさんの工程があるんですね。
マーくん:そうですね。今、お話させていただいたもののほかにも、
例えば、前もってご近所さんに、いつから工事が始まるので、いろいろご迷惑をお掛けしますというごあいさつをします。
これも始まる前と、中間に1回、何かご迷惑を掛けていませんかお声掛けします。
最終的に工事が終わりましたら、「いろいろお世話になりました。ありがとうございました」とあいさつをしています。
BETTYさん:実際に塗装工事を依頼されるときは、計画的に日数をみてもらうことが大切だということですね。
マーくん:そうですね。多くの時間や費用がかかるので、そういう部分の工程をきちんとするためにはインスペクションをし、
今、建物がどんな状況なのかを見定めることが大切なのかと思います。それによって工程がきちんと決まってきますので。
BETTYさん:住宅診断をしていただければ、それでおおよその日数も出てきそうですもんね。
マーくん:そうですね、それがないと、後から「ここが」「ここが」って出てくると、日数がどんどん延びていく形になりますので。
BETTYさん:分かりました。そのくらいかかるんだなというのは、皆さんにも分かっていただけたかと思います。