リフォームの場合も、まずはインスペクションを!
BETTYさん:今回は改めて住宅のインスペクションについて教えていただけるということですね。
マーくん:「インスペクション」とは、住宅の劣化状況や性能などを現場検査・診断をすることです。
BETTYさん:住宅の劣化の状況や性能を現状検査することですね。中古住宅の売買は2018年4月からインスペクションが義務化されるそうですね。
マーくん:そうです。個人間の売買にせよ、業者さんが入る売買にせよ、インスペクションがされている、あるいは告知することが、契約時に義務化となります。
ただ、個人間の売買でのリフォームや塗装工事に関しては、インスペクションをやるかやらないかはお客さまの自由ですので。
BETTYさん:あら、そうなんですね。
マーくん:もしかしたらこの曖昧さがクレームになっているのかもしれませんね。
現状では、インスペクションの義務化を知っている方はリフォームをするときに検査をしますし、
業者さんから提示がない場合は検査をせずに売買してしまいますし。そのへんは分かれてきていますね。
BETTYさん:そのインスペクションの義務化は、中古住宅の売買に限られているということですね。
それが2018年4月からですから、もうすぐですよね。でも、リフォームの場合はまたちょっと違うということですね。
マーくん:そうですね。リフォームの場合、インスペクションはお客さまの判断でするしないはあります。
ですから、リフォームを計画するときに、どこを優先してやるか、どこにお金をかけるかということですね。
やはりお金の話も大事ですので、まずは現在の状況を検査・診断するということは、リフォームをするときの重要な要素になります。
BETTYさん:では、リフォームというのは、まずは[劣化診断]をしていただき、[見積もり][診断]がベターな流れということになりますか?
マーくん:そうですね。診断をすることでお客さまの方で、「どこがまずいのか」「どこにお金をかけるべきか」など、優先順位が見えてくるんですね。
そうすると、見積もりの見方も変わってきます。
あと、「やっぱり検査してよかった!」というのは人間ドックと一緒で、思いもよらないところが虫に食われてしまっていたり、
何ともないと思っていたのに屋根の一部が腐っていたり、給湯器や住宅設備の配管の劣化が著しかったりします。
意外とそういうことは目に見えないし、お客さまの方でも判断が付かない場合もあるので、一度見させていただき、そのままリフォーム工事をやるのか、
診断の結果、緊急性が高いもの(シロアリや雨漏れ)を発見した場合はそちらを優先するか、ご提案させていただきます。
ですから、「内装工事やお風呂工事よりもそこにお金を分配しましょうか?」「今回はこちらをやりましょうか?」という提案にもなってきます。
BETTYさん:そうすると、リフォーム工事における住宅のインスペクションというのは、
例えば、お風呂のリフォームを依頼する場合でも、お風呂だけを見るわけではないんですね。
マーくん:そうですね。もちろんお客さまのご希望に応じてとなりますが、簡易診断から始まって、精密診断に入る領域までやるときもあります。
BETTYさん:まさに人間ドックのような感じですね。
やっぱりこのインスペクションを受けてからリフォーム工事をやっていただいた方が、お客さまの満足度も変わってくるでしょうね。
マーくん:そうですね。特に雨漏りや雨漏りの水の経路、シロアリの有無は、インスペクションをやらないと分からないことですので。
来年からは中古住宅の売買はインスペクションが義務化されますが、私としてはリフォームのお客さまにも、
ぜひ、インスペクションを対応するリフォーム工事も選択肢に加えていただきたいと思っています。
BETTYさん:思わぬところに被害があるかもしれないですもんね。
マーくん:ええ。弊社でも年間110棟以上、戸建ての塗装工事をやっているんですが、インスペクションをやって大きな被害が分かる場合もありますので。
BETTYさん:皆さんお住まいの隅々まで見ているかといったら、そうでもないと思いますので、プロにお任せして見てもらうと安心ですね。