見積書の見方が分からない・・・
BETTYさん:前回は塗装の費用について伺いましたが、今回は「見積書の見方のポイント」を教えていただけるということですね。
マーくん:そうです。前回も費用についてお話をさせていただきましたが、
塗装工事の費用は大きく分けて「仮設工事費」「塗装工事費」「その他、諸経費」で成り立っているわけですが、
こういうふうに3つにきちんと分かれていることが、見やすい見積書の第一歩だと思うんですね。
とにかく、工事内容がきっちり分かるものがいいのではないでしょうか。
BETTYさん:そうですよね。見積書といっても、バラバラに書いてあると、どれが何で、何がどれとか、よく分からなくなっちゃいますもんね。
でもそうはいっても、例えば、「100平方メートルで35万円一式」「35坪で何万円一式」とかよく広告で見ますけれども、
今の話とは違って内容が1つみたいな感じがしますよね(笑)。これはこれで分かりにくいですよね。
マーくん:そうですね。それが全く駄目だとは言い切れませんが、
そのような広告表記は消費者を惑わせるような表現だと思いますので、できるだけ弊社では避けるようにしています。
BETTYさん:なるほどね。例えば、「一式で35万円」という書き方は、志賀塗装さんはしないということですね。
マーくん:そうです。基本的に外壁塗装といいましても、外壁を塗るのは分かるでしょうけれども、そのほかにいろいろ部位があるわけですよね。
その部分を塗るのか塗らないのか、そのへんもきちんとお客さまと話し合いをさせていただいて、きちんと見積書の中に表示する形にしないといけません。
例えば、そこの部分は張り替えたばかりで新しいので塗る必要はないということであれば、
それも丁寧に「そこは塗りませんので」という話をさせていただくことによって、きちんとした見積もりができるわけです。
BETTYさん:どうしてこの見積もりになったのか、パッと見た目で分からないものは困りますもんね。
マーくん:そうですね。私どもも「一式35万円というチラシを見ているんですけど」というお問い合わせをいただくんですが、
結局、やってみると後から追加になったりということが多いんですよね。
ですから、最初からきちんと分かりやすい見積書で、どこまでの工事範囲かというものをきちんと掲示することが必要になってくると思うんですね。
BETTYさん:これが全く全部駄目とは言い切れないけれども、というところですよね。
マーくん:そうです。ちょっとした1つの目安の価格ではあるんですけれども。
BETTYさん:でも、「30坪で幾ら」「100平方メートルでこのくらいですよ」と言われると、「何が?」という感じになりますよね。
マーくん:「どこを塗ってその金額?」という形になると思うんです。
今、こんな詳しい話をしたら申し訳ないんですが、人件費を「1人工幾ら」という表現をしますが、
これは新聞等にも出ていますが、福利厚生とかいろいろ入れると1人工2万4,000円くらいになるんですね。
だから、そういうことを考えてもらうと、最低でもこのくらいの金額になるなというのは大体分かると思うんですね。
BETTYさん:そうですね、想像が付きますよね。
マーくん:家1軒をやるのに、5人工、6人工ではできないことですから、何人くらいかかるということも分かるでしょうし。
そのほかに塗料代や足場代とかいろいろかかってくるわけなので、そういうものがきちんと分かるような見積書を提示するのがいいのではないかと思いますね。
BETTYさん:「30坪一式」と書かないでください、ということですね(笑)。
マーくん:そうですね。やっぱり「一式」というのがあやふやですよね。
BETTYさん:そうですね。見積もりを見る側、依頼する側からしたら、何の一式なのかは知りたいところだと思いますよね。
マーくん:そうですよね。あと、中には「35万円」という安さに目が行ってしまう部分もあるとは思いますけれども。
BETTYさん:どうしてその金額がかかるのかが明確に分かったら相談もできますよね。
ということで、今日は「見積書の見方のポイント」について教えていただきました。やっぱり分かりやすいのが一番いいですよね(笑)。