「塗り替え一式〇〇万円」にご注意ください!
BETTYさん:早速ですが、今日は「塗装、塗り替え費用」についてのお話ですよね。
マーくん:はい。当然、予算も大事ですので、お金の話もさせていただきます。まず、費用を3つに分けさせていただきます。
1つ目が「仮設工事費」です。2つ目が「塗装工事費」です。3つ目は「その他、諸経費」です。
BETTYさん:分かりやすい。でも、もう少し詳しく説明していただいてもいいですか?
マーくん:まず、1つ目は「仮設工事費」です。仮設工事費とは、足場の代金、ご近所に塗料が飛散しないための防止用のネットの設置費用です。
それから、窓などにビニールが張ってありますよね。塗ってはいけないところ、塗料が付いてはいけないところをビニールできちんと養生します。
その養生の費用などもこの仮設工事費に含まれます。
BETTYさん:なるほど、ありますよね、塗ってはいけないところってありますし。
マーくん:そうですね。どうしても窓や地面に塗料が垂れてしまいますので、そういうところにビニールシートを敷いて、汚さないように養生処理をします。
BETTYさん:すごくよく分かりました。それが1つ目の「仮設工事費」というものですね。
マーくん:そうです。2つ目は「塗装工事費」です。これがメインの工事になるんですが、塗装する前に屋根や外壁をきれいに洗浄させていただきます。
塗膜が浮いている場合は、「ケレン」というのですが、きちんとしごいて、そういうものを取ってやらないといけません。
そういうケレン作業の手間賃が含まれます。
BETTYさん:きれいにするわけですね。
マーくん:それから、下塗り剤や本塗り、仕上げ材の材料となる塗料の費用、それから、それらを塗る塗装の手間賃です。
そういうものが、塗り替えの塗装工事費として計算されるわけです。
BETTYさん:なるほど。塗料そのものだけではなくて、それにまつわるもの全てが塗装工事費になるわけですね。
マーくん:そうです。そして3つ目は「その他、諸経費」です。
塗装をする際に、私どもはハケやローラーを使いますので、塗装する際に必要となる容器やハケとか、そういう備品代です。
あとは塗料缶などは、当然、塗料が付いているので、産廃処理をきちんとしないといけないものですので産廃処理費も発生します。
お客さまのところに残らないのですが、備品代ですとか、産業廃棄物にかかる費用が、このその他の諸経費となります。
BETTYさん:なるほど。これら3つで塗装費用、塗り替え費用が構成されているということですね。
マーくん:そうですね。あと、正確には、その建物によって少し違いがあるんですが、建物の傷み具合ですね。
傷み具合によって、その塗装前の処理が必ず必要になりますので、それが非常に多くかかる場合と、
さほどかからず、すぐ塗装工事に取りかかれる場合がありますので、そういう面で費用が上下します。
BETTYさん:「外壁塗装は10年に1回くらいは考えましょう」というのが、今、世の中でいわれていることではないですか。
でも例えば、「30年たっちゃった!」というのと「10年です」というものでは、ちょっと差が出てくるということですよね。
マーくん:そうです。下地処理の段階において、30年目のものと10年目のものでは全然違います。そういうものをきちんとやった上で塗装をします。
よく言う「10年持ちます」「15年持ちます」という塗装の耐用期間がありますよね。
下地処理をきちんとしておかないと、その耐用期間が出ない形になってしまいますので、下地処理は非常に大切ですね。
BETTYさん:それを正確に教えていただいて塗り替え金額を、塗り替えを頼む側が理解することも大事ですよね。
マーくん:そうですよね。「諸経費」という形で計上させていただくと、お客さまは「諸経費って何ですか?」となりますよね。
ですから、そういう部分をきちんと丁寧に説明してくれる、そういう業者が一番いいのではないかと思いますね。
BETTYさん:そうですね。よく「一式」とか書かれているものがありますもんね(笑)。
マーくん:最近、「一式35万円より」「一式39万円より」という、そういうチラシをよく見ますね。
BETTYさん:結構大ざっぱなチラシですよね。
マーくん:そうですね。確かにお客さまに対して魅力ある金額だなと見せることはチラシの方法でしょうが、
きちんと3つの項目に分けて出していただくことがいいのかと思いますね。
BETTYさん:そうですね。そうやって説明していただくことも大事ですし、そして理解してから前に進むことが一番いいですね。