外壁塗装の工事期間は何日かかる?
BETTYさん:今回は「塗装工事をするときの工事期間について」ということですね。
マーくん:「外壁塗装は何日かかりますか?」「1週間ですか?」「2週間ですか?」など、よくお尋ねいただきます。
もちろん工事にかかる日数も大事ですが、そういった日数だけではなくて、工事の流れ、期間の流れを知ると、
そういった日にちに関するストレスや、「今日は何をやっているのかな?」という不安も減ると思います。
BETTYさん:そうですね。今はこういうことをしているんだなとか、だんだん工事が進んでいくと見えなくなってきますからね。
マーくん:そうですね。職人さんは朝に来て夕方に帰りますので、お客さまが日中お勤めされている方ですと、
ご不在の時間帯にどのような作業をしているかが分からなかったり、
あるいは週末を挟んだりすると、どのようなことをしているか分からなくなってしまったり、そういうことがありがちですよね。
BETTYさん:ありますよね。あと、足場を組んだら何をやっているか見えなくなっちゃったとかね。
確かに、今、何をやっているのかが分かれば不安は減りますよね。
マーくん:そうですね。では、塗装工事について具体的にお話したいと思います。
工事は「下準備」「塗装工事」「完成」という、3つの大きなカテゴリーになっています。
「下準備」というのは、足場の設置、養生や洗浄、隙間やひび割れなどの調整を行い、塗装ができる状態にすることをいいます。
「塗装工事」というのは、下準備が終わった後の下塗り、中塗り、上塗りという工程です。
「完成」というのは、足場の解体、完成の検査、お掃除、そして最後は近隣へのあいさつという流れです。
BETTYさん:なるほど。今、聞いただけでもいろいろと手間もかかりますし、時間もかかりそうですよね。
マーくん:そうですね。大変な金額をかけて建てたお住まいの改修ですから、
やっぱり塗装の目的である雨漏れを防ぐことを大事にしていきますので、丁寧に進めていきます。
そして、外壁塗装の工事期間は、ある程度余裕を持って進めていくのも大事な視点だと思っております。
BETTYさん:「下準備」というのは、お化粧でいえば、スキンケアの部分だと思いますが、
それに時間にかかるときと、かからないときとあるんですよ。肌の状態によってね(笑)。
だから、「下準備は3日です」「4日です」ということでもない気がしますしね。
マーくん:そうですね。おっしゃるとおり、人間の肌も状態によって変わるように、
建物も築何年なのかとか、どのような環境で維持してきたかというのが、下準備の日数や費用を大きく左右します。
最初に住宅診断をし、どこから雨が漏っているか、どういった状況なのか、どのくらいまでお金をかけるべきなのか、
これらのことを把握することが下準備を遂行していく上で大変重要なところです。
BETTYさん:今日みたいな雨の日は、自分の家の状態がよく分かりますよね。
マーくん:そうですね。雨漏れは表面に出てくるまで時間はかかりますので、気づいたときにはお早めにご連絡ください。
「すぐに塗装工事がしたい」とお急ぎの方もいますけれど、余裕を持ってご連絡をいただければと。
BETTYさん:そうですね、余裕は大事ですね。早めに連絡して悪いことはないですものね。
マーくん:また、下準備といいましても、例えば、中にはすでに雨漏りしているなど、緊急度が高い住宅もあります。
我々も雨漏れを止めるということで、お客さまから塗装工事を依頼されているものですから、
場合によっては、工事の順番を差し替えさせていただくこともあります。
その場合、先にご契約いただいているお客さまの順番を遅らせることになりますので、前もってご了解を取って行います。
今、雨が漏っている方と、これから長く持つように塗装する方とでは緊急度の面で優先順位は変わってきますので、
そのあたりは医療機関と同様に、お住まいの症状によって工事の順番を変えていくこともあります。
やっぱり台風シーズンや雨が多い季節など、雨漏れを止めたいというタイミングは、大体、皆さん同じですので、
契約の順番となってしまうと、1カ月くらい塗装工事に入る時期がずれてしまう場合があります。
BETTYさん:そうなると、やはり早めにご連絡した方がいいですよね。みんな、考えることは一緒ですからね。
それにそういう雨のときは、塗った塗料が雨で流れてしまうでしょうから、工事はできませんよね?
マーくん:そうですね。「雨のときの塗装は駄目」ということは、皆さん大体予想できると思います。
そのほかにも、外壁塗装をする上で注意しないといけない点が3点ほどあります。
1つ目は、気温が5℃以下のときです。塗料の種類によっては、気温が低いと塗料の伸びが悪くなってきますので、
塗料を薄めるシンナーや水、専用の希釈剤を、現場の作業の方々が通常より多く入れる場合が出てきます。
場合によっては、希釈剤を通常の量より多く入れてしまい、そうすると見た目は塗料が伸びるのですが、
品質が破壊され、化学反応が正確に起きなくなってしまってはがれやすくなるなど、後々に不具合が出てきます。
BETTYさん:5℃以下、寒い日ということですよね。
マーくん:そうですね。それから2つ目は湿度が85%のときです。
曇りや梅雨の時期など、湿度が高いと、塗装する表面に水滴が付いている場合が多いので、塗料をその上から塗ってしまうと、
乾燥するときに水分と反応してしまったり、水を使わない塗料なのに水と反応して違う物質になったりするのです。
そうなると結果的に品質を下げてしまうということになりますので、雨が降っていないから安心というわけにもいかないんですね。
BETTYさん:気温や湿度も関係してくるということですね。
マーくん:そして3つ目は強風です。風が強いとほこりやちりが舞います。
塗膜が乾燥するときにほこりやちりが入ってしまうと、後から取りづらくなったり、場合によっては不具合が出てきたりします。
BETTYさん:あまりに風が強いときって、何が飛んでくるかも分かりませんからね。
マーくん:そうですね、強風のときは、作業員の方も安全に作業ができなくなってしまいますので。
BETTYさん:そう考えると、天気もそうですし、工事にかかる期間は十分業者さんに確認を取ることが大切になってきますね。
マーくん:そうですね。外壁塗装の工事期間は何日もかかりますし、天気によってはさらに日数をいただく場合があります。
お客さまから「早く工事を終わりにしてほしい」というご要望をいただくこともありますし、
職人さんが出入りしたり、養生や足場がかかっていたりということはお客さまにとって大変ご負担になりますが、
外壁塗装は気温や湿度に左右されやすいので、ぜひ、天気の状況を見ながら慎重に工事をさせていただきたいです。
塗料は、ユニットバスやキッチンという住宅設備と違い、「化学製品」です。
しかも「未完成状態」で現場に搬入されてきます。塗料は大変デリケートなんです。
我々は年間を通して外壁塗装を行っていますので、ある程度の気温や湿度の幅には対応できるのですが、
大事な塗装の品質保持に関して影響がある場合、途中で作業をやめるということもあります。
親戚が集まったり、大事な行事を控えていたりなど、その前に家を塗装したいと思われる方も多いです。
ですが、例えば「2週間後に親戚が来るので、その前に急いで塗装してほしい・・・」となると、
雨が降って工事ができない日もありますので、2週間では終わらない可能性があります。
BETTYさん:作業ができるかどうかは、そのときのお天気にもよりますものね。
マーくん:そうです。ですから、そのような大事な予定がある場合は、
もう少し余裕を持ってご相談いただければ、診断から含めて対応ができると思います。
BETTYさん:お客さまのためにというのはもちろんですが、塗装工事はその後のお家のためにやることですからね。
マーくん:そうですね。塗料は化学製品ですので、ほかのリフォーム工事とは違い、組み立てて終わりではないんですね。
やっぱり職人さんの腕と外部環境に影響されるのが外壁塗装ですので。
BETTYさん:「雨が降っていて塗装工事ができないのは、きっと雨で流れちゃうからなんだろう」って、
そのくらいしか思わなかったのですが、気温や湿度、強風など、全体を見て工事が進められているんですね。
マーくん:外壁塗装は外部環境に左右されますので「工事期間は何日」とは一概には言えないんです。
塗装工事の前の住宅診断、緊急を要するかどうかという工期時期の優先順位、ご自身の希望する完成時期などを含めて、
期間には余裕を持って外壁塗装を計画するといいと思います。
また金銭的な面でもローンを利用するとなると、やはり時間が必要になります。
そういったことを考えても、工事期間にはある程度の余裕が必要だと思います。
BETTYさん:工事期間というのは、一概に1週間とか2週間とか、その日数だけではないことを覚えておいていただきたいと思います。