塗り替えする時の「色選び」はどうしたらいい?
BETTYさん:今回は「色の選び方」についてのお話ですね。
マーくん:はい。こちらも間違えると非常に残念な話になってしまいますので。
若干のコツがあるので、知っておいていただいた方がいいかなと思っております。
BETTYさん:塗り替えるのに色選びは本当に重要だと思いますが、好きな色を塗ればいいってことでもなさそうですよね。
マーくん:そうですね、もちろん好きな色で塗装することが一番ですが、やはり長く住む家だからこそ大事なポイントがあります。
1つ目は、公共性と地域性です。個人の住宅ではその外観というのは公共性が高いものになります。
どうしても周囲に不調和な色を使うと目立つこともあるんですが、いつまでもなじまないというか、周囲から浮いてしまいます。
あるいは、古くから残る民家とか、その土地の歴史文化によって地域に根付いた色があると思うんですね。
それはもちろん個人の住宅とは一見関係ないように感じますが、やはり長く住むという視点で考えると、
公共性や地域性を取り入れた上で色を選択していった方がその街になじんでいくと思います。
BETTYさん:個性的な住宅が好きだという方もいらっしゃるかもしれませんが、どこまで奇抜にできるかっていうのもあるでしょうからね。
マーくん:そうですね。原色ですごくきれいに、よく団地などでもたまに見かけるんですが、全員が全員それでやると大変な話になってきますので(笑)。
BETTYさん:そうですよね(笑)。
マーくん:カラフルな話になってきますけども(笑)。
BETTYさん:そのカラフル地帯だったらいいかもしれないですね。
例えば、街並みが全部同じ色というところもありますよね。それは意図的にそうしていると聞きました。
それこそ、セブン-イレブンの看板も周りと統一されている色だったので、ちょっとびっくりしましたけどもね。
マーくん:そうですね。“まちづくり”ということで一致団結して、観光地などでやっているところがありますよね。
BETTYさん:ありますよね。それを見たときに、「ああ、そうか、街全体で、街をつくり上げていっているんだな」というのは思いましたけれども、
まあ、そういう考えもあるということですね。
マーくん:2つ目は、つやを出すか出さないか、という大きな選択があります。
BETTYさん:つやを出すか出さないか?
マーくん:はい、ほぼどの色でも、つやあり・つやなしで塗装できます。
つやありだとピカピカに、つやのある塗装で仕上がりますし、つやなしであれば和室の壁のような落ち着いた感じでもできます。
その上で、現在と同じ色でいくのか考えていきます。現在の色を見るときは、日陰の方の外壁に水を掛け、濡らしたところを見ます。
BETTYさん:場所を選んで見るんですね。
マーくん:そうすると、建築当時の色にかなり近い状況で見ることができるんです。それを「色見本帳」と照らし合わせます。
色を見るときは直射日光の下で見ると反射してしまい、本来の色がわからないので、日陰で、そして水を掛けて、色見本帳で色を探していくことになります。
BETTYさん:明るいところで見てパッと決めそうな勢いですけどね。そうやって色を選んでいって、最後にはどうやって決めるんですか?
マーくん:最後は、ご夫婦の力関係もあるんですけども(笑)。我々の方で何通りかの色を出しまして、それで絞っていくことが一般的なやり方です。
BETTYさん:「これもいいし」「これもいいし」「これもいいし」という感じで色を選んでいって、最終的に絞っていくという。
マーくん:はい。中には、1階がご主人の希望で、2階で奥さまの希望で、2色という。
BETTYさん:あ、ツートンで塗ることもできるんですね。それもおしゃれですね。
マーくん:ええ。2色の間に違う色を入れてやったりもしました。雰囲気が良くなったことを覚えております。
BETTYさん:なるほど、2階が奥さまの色で、1階がご主人の色で、真ん中が子どもで、みたいな(笑)。
どうしても選べないときは、それもいいかもしれないですね。契約した後というのは、その後の手順はいろいろあるんですよね。
マーくん:そうですね。契約した後、今、申しましたような感じで、ある程度現在の外壁と近い色を見るとか、参考になる色を探してくるとか。
家の色ってそのときにならないと見ないものですから。
BETTYさん:見ない(笑)。絶対見ないので。でも、そのときは探しに行くでしょうね。
マーくん:そうですね。外壁はなかなか着せ替えができないものですから、手順は大事にしてやっていきたいなと思っております。
BETTYさん:そうですね、お洋服みたいにパッパと着替えられればいいんですけれどもね。簡単には替えられないので大事に選んでほしいですね。