お見積もりの際は、「下地処理」についても確認しましょう!
BETTYさん:今回も塗装の専門用語の解説をしていただくということですね。
マーくん:はい。前回は「チョーキング現象」のお話をしましたが、本日は「下地処理」についてです。
BETTYさん:「下地処理」。下塗りとは違いますか?
マーくん:違います。下地処理とは、古い塗装の膜を強化、または補修していく作業です。
BETTYさん:では、具体的にも教えてください。
マーくん:だんだん経年劣化していきますと、外壁はひび割れしたり、表面がデコボコになってきます。
それをなだらかにしてひび割れを抑えていく、隙間を埋めていくというものが「下地処理」です。当然、下地の種類や外壁の状態によって方法が変わってきます。
BETTYさん:なるほど。なんか、お化粧に似ていますね(笑)。スキンケアみたいな状態ですね。
マーくん:そうですね。最初の基礎の部分です。
BETTYさん:最終的には見えないところの作業となりますもんね。
マーくん:はい、おっしゃるとおり、下塗りからは見えるんですが、塗装工事が完了したときは完全に隠れてしまいます。
しかし、塗装の品質の8割は、この下地処理によって、耐久性、外観の美しさ、つやのムラがない状態など、仕上がりに非常に関係しています。
BETTYさん:きれいに塗れるかどうかになってきますもんね。
マーくん:そうですね。下塗り、中塗り、上塗りという工程があるのですが、その元々ある壁面と下塗り剤の密着性を良くするため、下地処理が一番大事です。
BETTYさん:下塗りだともう塗ってあるから見える工程ですが、下地処理というのは塗る前の段階ですもんね。
最終的に見えない作業こそ、一番大事なのかもしれないですね。
マーくん:ポイントはやはり丁寧さでして、多くの塗装会社が広告で表示している「49万8,000円」「59万8,000円」というのは非常に目を引きますが、
この下地処理については意外と触れられていない、もしくは込み込みですということで、3回塗りの単価が計上されているんですね。
BETTYさん:でも、せっかくお金をかけてやるので、そここそ失敗したくないですよね。
マーくん:そうですね。上塗りの種類というのは、確かに値段に比例する部分もあります。
アクリルよりはウレタン、ウレタンよりはシリコンとか、フッ素とかハイブリッド塗料といろんな塗料がありますので、
工場や建屋とか坪に応じて選択の余地があるのですが、いくらいいものをかぶせていくにしても、
その前の基礎的な処理が手抜きであったり、あるいは、それなりの処理だったりすると、残念ながらその塗料の効果が非常に薄れてしまうんです。
我々が現場へ行くと、そのような状態が多いものですから。やはり丁寧さが大事ですね。
BETTYさん:例えば、ひび割れたまま塗ってしまったら、やっぱりひび割れたままですよね。
マーくん:そうですね、確かにひび割れが埋まる塗料もあるんですが、やっぱり限界はあります。
専用のシーリング材を使ったり、塗料剤を使ったりした上で、初めて「よし、これで!」ということで下塗り剤が入ってきますので。
BETTYさん:例えば、デコボコしたまま塗ってしまえばデコボコですよね。
マーくん:そうですね。そういうデザインでデコボコなっていればいいんですが、
平らに見える壁面に塗料を塗ったあとつやがムラになるのは、下地処理が甘かったことが原因なんですね。
下地処理がきちんとしていないと、つやが均等に出ないことになるんですね。
BETTYさん:しっかりお金をかけてやるものですからね。そここそちゃんと見ないといけないですね。
マーくん:はい。やっぱり下地処理というのは大事に、そして業者さんから見積もりを取るときはそこも確認もしないと。
上塗りのグレードを落としても、下地処理はグレードを落とせないので、ぜひ、確認していただければと思っています。
BETTYさん:長持ちにも差が出てくると思いますからね。