中古住宅購入やリフォームの際は、まずはインスペクションを!
BETTYさん:本日は全国から多くのお客さまがお越しになっているそうですね。
マーくん:はい。小名浜にある空き家にて、住宅の劣化診断の実習をしています。
BETTYさん:劣化診断の実習。これは志賀塗装さん主催で行っているんですか。
マーくん:正確には、「一般社団法人 木造住宅耐震普及協会」主催で、弊社の方はそのお手伝いをしております。
BETTYさん:こういう研修会というか、勉強会というのはちょくちょくあることなんですか?
マーくん:協会としても、この診断の講習会というのは東日本では初めての開催になります。
BETTYさん:そうなんですね。皆さん、診断技術の勉強に熱心だということでしょうかね。
マーくん:そうですね。こちらのコーナーでも住宅の診断はとても大事だとお話をしてきましたが、
今回、2018年に中古住宅の売買において、この住宅劣化診断が法律で義務化される法案が今年の春先に成立しています。
今日お集まりなっている方々は、そちらを先取りして、住宅の配管や結露、雨漏れ、窓枠の動き、カビ、そういう診断の状況を確認しているということです。
BETTYさん:2018年から義務化になるということで法案も成立しているわけですから、診断をする業務が、今後、仕事の一つになっていくことですよね。
マーくん:そうです。おっしゃるとおり、今までの診断業務はあくまでも弊社主体で、「雨漏れを見ましょう」
「シロアリを見ましょう」「結露を見ましょう」「塗装工事できますか、できませんか」というためにやっていました。
それが、特に中古住宅になりますと、買われる方が非常に不安を持っている場合がありまして。
BETTYさん:「大丈夫なのかな?」とは思いますよね。
マーくん:図面があっても専門家じゃないと、なかなか理解しづらい部分もあるので、それをもう少しお医者さまが行う問診票形式に直して、
これから買う方が分かりやすいように、「今の状態はこうです」「こういったリフォームが必要です」「修繕が必要です」というものがあると、
お客さまの方でもまず買う買わないという判断や、リフォームの予算立てがしやすくなるかと思うんです。
BETTYさん:中古住宅を買うか買わないかという判断もしやすくなるということですね。
今も志賀塗装さんでは診断書を書いていますが、普通のお家に住んでいらっしゃってもリフォームする場合ってありますよね?
そのリフォーム自体も変わってくるような気がしますね。
マーくん:この中古住宅を買う場合のインスペクションですが、こちらの見方を広げれば、これからリフォームを計画する方にも使えると思います。
ですから、雨漏れやシロアリ、結露や配管のずれなどを見て、リフォームですから家族の中でどれをやりたいというご要望があると思うんですが、
その家族の中でのご要望と、今やらないといけない内容が一致している場合と一致していない場合があるかと思うんですね。
客観的に見た診断の視点があれば、予算の配分や、これは現金で払う、これはローンを組むなど、そういう判断がしやすくなるというメリットがあります。
「リフォームをするので見積もり依頼」ではなくて、「リフォームをするときにはインスペクション(住宅の劣化診断)をする」
というステップを1つ入れていただければ、いろいろなミスや間違いは減ってくるかと思います。
BETTYさん:お風呂のリフォームをどうしても今したいと思ってするのは自由ですが、
もっとちゃんと診断したら、お風呂よりも先にトイレをした方がいいという可能性もあるということですよね。
マーくん:そうです。診断書はたたき台になりますので、そこで家族のご要望と、もしかしたら3年後、5年後を考えた場合の話も出てくるかもしれないですし、
そういうのがなければ、お母さんがお金を出すので、お母さんの意見で話になるかもしれないですね。そういうことを防止する意味もあります。
あとは、データ上で見ると、リフォームの雨漏れが非常に多いんですね。
これは診断があったらかなり激減すると思うんです。その最初の一歩かなと思うんですけどね。
BETTYさん:優先順位を付けることももちろんですけどね。