サイディング張り替えのメリット・デメリットとは?
BETTYさん:サイディングの研修に参加されていたと伺いましたが。
マーくん:サイディングの塗りではなくて、張り替えの方の研修に行っておりました。
塗装工事ができない場合は、重ねて張るか、一度サイディングを取って新しく張るという2つの方法があり、その流れや全国の事例研究会に参加していました。
BETTYさん:そうすると、意外と塗装ができない建物が多くなってきているということですか。
マーくん:そうですね、全てではないのですが、特に平成12年(2000年)4月1日時点に契約して建てたものに時々見受けられるんですね。
BETTYさん:それは年数で分かるんですね。
マーくん:ええ。平成12年を基点に、まあ、正確にいうと、新築時における法律が緩かったというか・・・。
BETTYさん:あんまり厳しくなかったと。
マーくん:そうです。まあ、一言で言うと、どちらもオーケーだったという。
それが平成12年4月1日に法改正されて、詳しくは割愛させていただきますが、外壁という視点で見ると、改正の前の建物というのは、
割れや塗膜が剥がれてくる、あるいは内部から湿気が出ているといった不具合が出やすいパターンが工法的に多いんですね。
平成12年4月1日前に関してはそれが違反ではなかったため、業者によってはそういった工法をしている状況があったんです。
ですから我々としては、築年数が分かる場合は、「平成12年4月1日より前かどうか」で見ていきます。
BETTYさん:それを基準に見ていくということなんですね。その張り方というのは? 剥がした方がいいんですか。
マーくん:剥がすとなると、そのデメリットとしては廃材が出ますし、手間がかかり、費用がかかるということがあります。
ただし人間の体と一緒で、原因を追及しない状態で、仮に「少し汚れたから」「剥がれているから」ということで塗装工事をしてしまっても、
短期間でまた同じ状況になってしまったらかなりショックですよね。
BETTYさん:いや、もう相当ショックだと思います。家の壁が短期間で駄目になってしまうなんて、想像ができないですもんね。
マーくん:ええ。でも、全国ではそれで裁判になった事例もあります。
ですから、弊社の方では、若干費用をいただいて診断して、もし工事をやる場合はその費用は相殺していきます。
いずれにしても平成12年4月1日前の住宅に関しては、サイディングを一部取り外して、下地の状況を見て、そこも交換する場合もあります。
BETTYさん:なるほどね。やっぱり診断してもらってから塗装なり、剥がすなり、上から張るなりを決めるということですね。
マーくん:はい。ですから、剥がすとなると確かに手間と費用はかかりますが、メリットもありまして、
新築のときに入れた断熱材や建物の構造部分の補修もしっかりやり直すことができます。
塗装だけではなくて、まずは診断を受けていただいて、疑わしきものはいろんな可能性を考えていただいて、
そこで塗装工事でいくのか、張り替えでいくのか、お考えいただくことが大事だと思っております。
BETTYさん:塗装だと10年以上たったら考えた方がいいと聞いたことがありますが、それで気になる方は相談してほしいですね。
マーくん:そうですね。今は平成28年ですから平成12年前後に建てた方々はちょうど塗り替え時期に入ってくるので、
弊社としては診断技術向上のために今、研修を受けているんですね。
BETTYさん:勉強会に行かれていろんなことを吸収してきたわけですね。皆さん、もし何か悩んだことがありましたら、ぜひ志賀塗装さんへ相談してください。