「窯業系サイディング」塗り替えをする前に、必ず住宅診断を!
BETTYさん:志賀社長は窯業系サイディングの講習会に参加されたそうですね。
マーくん:はい、窯業系のサイディング全般についての講習、「窯業サイディング張替診断士」の講習会へ行ってきました。
BETTYさん:継続して勉強していくことも、とても大事なお仕事の一つですものね。
「窯業系サイディング」というのは、どういうものですか。
マーくん:今の日本の住宅の多くが、この窯業系サイディングという外壁材を使っています。
BETTYさん:あの板みたいな・・・、板って言うとあれですけれども(笑)、張り付けてある感じの壁っていうことですね。
マーくん:そのとおりです。最近の窯業系サイディングは、意匠性が良くて、
タイル調に見せかけたり、菱目調に見せかけたりなど、多様性のあるものが非常に多くなってきています。
BETTYさん:壁というよりも、かわいらしい感じのデザインのものがあったり、レンガ調に見えたり、
ああいうものが増えてきているなと思いますけれども、別にお家だけで増えてきているわけじゃないんですね。
マーくん:そうです。全体的な建物のうちの約8割が、そういう窯業系サイディングを使っています。
ですから、当然そういう部分の勉強をきちんとしておかないと、塗り替えをするにしても張り替えをするにしても、
いろいろと診断しないといけない部分が出てくるわけですね。
BETTYさん:そうか、その窯業系サイディングというのは、壁に板みたいなものを張っているわけですよね。
その壁に張っているものの上からの塗り替えなのか、それともそれを剥がして張り替えなのかということ。
マーくん:そうですね。最近ではそういう形で、塗装を選んで塗装をしたのはいいけれど、
すぐにその塗装が剥がれてきたという問題が多発していますので、塗る前の診断は重要な部分だと思います。
BETTYさん:塗る前の診断で、「塗装した方がいいですよ」「これは張り替えですね」ということがわかるということですか?
マーくん:そういうことですね。もちろん、費用的なものがいろいろございます。
塗り替えるのと張り替えるのではいろいろ費用面では変わってきますが、その後も何年もお住まいになるでしょうから、
それが1~2年でそういう不具合が起きるようであれば、当然お客さまも嫌でしょうし。
BETTYさん:そうでしょうね。
マーくん:安心してきちんとご提案できる目がないと、なかなか駄目な部分があるんですね。
BETTYさん:特に「こういうお家は診断してもらった方がいいですよ」というものはありますか?
マーくん:法の改正が2000年(平成12年)4月にあったので、それ以降に建てた家に関してはある程度厳しい規制が掛かっており、
張り方も標準的なので安心ですが、その前に窯業系サイディングで建てている場合は、診断した方がいいと思います。
BETTYさん:2000年(平成12年)4月より前に、ということですね。
マーくん:そうですね。それ以前に建てた方は、注意してきちんとした診断を受けられた方がいいと思います。
BETTYさん:以前は、窯業系サイディングを施工するルールが甘かった部分があったけれど、今は厳しいルールの下、
家が建てられているということですね。
マーくん:そうです。今回は、そのような窯業系サイディングの外壁材を見て、
もう張り替えた方がいいかどうかという診断をすることができる「張替診断士」の講習を受けてきました。
私どもは塗装業を主としていますので、塗装をお勧めしますが、
やはりどうしても駄目な場合は、張り替えというご提案もさせていただく形になっていきます。
BETTYさん:なるほどね。塗ってみたけれども剥がれちゃったら、がっかりしますものね。
マーくん:やはり安い金額じゃないので、それは当然そのへんはきちっと塗る前に診断しておかないといけない部分だと思います。
窯業系サイディングは、1960年(昭和35年)に日本で生まれ、現在まで、もう半世紀以上越えています。
最近では新築住宅の約8割に採用されていますので、窯業系サイディングの正しいメンテナンス、
修繕の知識というのも現在では急務になってきているところだと思います。
BETTYさん:8割と聞くと、「ほとんど」という言葉が当てはまるくらいですもんね。
マーくん:そうですね、工期が短縮されるというメリットが非常に大きいものですから。
サイディングは工場で加工して出荷しますので、工期短縮ができるということが、シェアが広がった大きな理由の一つだと思います。
BETTYさん:でも、それだけシェアがあるということは、材料的にも安心ということもありますよね。
マーくん:そうです。耐震性にも安心でしょうし、一部のメーカーではメンテナンスフリーということで
「全くお手入れがいりません」というアナウンスも流れているので、シェアが高い分だけ安心の材料といえますね。
BETTYさん:でも、メンテナンスがいらないというのは何となく怖いという気がしますが、そのあたりを教えていただけますか?
マーくん:まず、サイディングの基本的なところをお伝えしたいと思います。
窯業系サイディングの材料の主な成分は、セメントが多く含まれています。
昔はそのセメントに「アスベスト」といわれる補強繊維を入れた時期があるのですが、
今は違った成分にはなっているんですけども、そういったものも含めましてもセメントが主原料です。
で、その結果、水や湿気に対してほぼ木と同じような動きをします。
例えば、水を含んだときは3ミリ、もしくは10ミリ近くの横に長さが伸び、乾燥すると元に戻ります。
BETTYさん:なるほど。わかりやすいですね。
マーくん:もちろんセメントが含まれていますので、二酸化炭素も徐々に吸収をすることもあります。
その二酸化炭素を吸うことで、もろくなってしまったり、2ミリから4ミリほど縮んだりということもあります。
BETTYさん:でも、外壁全体から見たら、2ミリ、4ミリというのがそんなに大きな幅ではないと思われがちですけど、
10ミリとなると、結構な感じで縮んでいるというのが目立ちますよね。
マーくん:そうですね。2ミリ、4ミリというと、それほど変わらないと思われるかもしれませんが、
外壁に名刺の厚さ以上の隙間があった場合、内部に水の浸入が考えられます。
そうなると、2ミリ、4ミリは結構な幅になりますので。
BETTYさん:大きいですよね。
マーくん:そうですね。その部分から水が侵入して、建物内部の木材が水分を含んでしまい、
シロアリ被害の原因になってしまったり、雨漏れとなったりする現象のスタートになります。
BETTYさん:いろんな特徴があるということがわかりました。
サイディングというと、何となく板だからしっかりしている、板が張ってあるんだから大丈夫だと思っちゃうんですけど、
それだけではないということですね。
マーくん:そうですね。十分に持つと思うのですが、やはりメンテナンスの知識があった上で適切に、
場合に応じた工事をされていくと、より長く持つということだと思います。
窯業系サイディングの塗装をご検討されている方は、無料で住宅診断をさせていただきますので、志賀塗装までご連絡ください。
(ご相談、お問い合わせは、フリーダイヤル 0120-4116-99志賀塗装まで)