「機能性塗料」を選べば、良い工事ができる?
BETTYさん:今日のお話は、最近話題の塗料についてのお話でよろしいですね。
マーくん:そうですね。もしかしたらお見積もりを取った経験がある方はご承知かもしれませんが、現在、毎日、新商品の塗料がたくさん出ています。
今日はその中でも「機能性塗料」についてお話していきます。
BETTYさん:「機能性塗料」、何か良さそうな感じがしますけれども、どういうものですか?
マーくん:例えば、車でいうならば、ハイブリッド車がありますよね。ガソリンと電気を組み合わせてというものですが、環境に良くて燃費が良くて。
同様に、塗料もいろいろな樹脂があり、「ハイブリッド結合」といいまして、良いところだけをうまく結合させていろんな価値を付けている塗料があります。
BETTYさん:塗料にも、これに特化している、あれに特化しているというものがあるんですね。
マーくん:一番分かりやすいもので申し上げますと、夜に暗いところで光る蛍光灯の屋根に遮熱塗料を塗ったりすると室内の温度が下がるとか・・・。
BETTYさん:熱くならないというのがありますよね。
マーくん:それから、ひび割れが多い建物には弾性塗料などありまして。そういった要望に応じて特化した塗料が最近はよく出回っています。
BETTYさん:それを全体的に「機能性塗料」と呼んでいるわけですね。そういえば、遮熱塗料って、なんか聞いたことがありますね。
マーくん:遮熱塗料は屋根や壁に塗ると、肌感覚で温度が下がるというものです。個人差がありますので、何とも言い切れない部分が悩ましいんですが。
BETTYさん:そうですね、個人差は確かにあるでしょうけどね(笑)。暑い国の人にもよさそうですよね。
マーくん:そうですね、沖縄と北海道の人とはまた違うと思いますが、夏のエアコンの電気使用量を少なくするとか。
あとは、震災の後に特にあったのですが、建物は余震が続いている状況だと、だんだん隙間やひび割れが起きやすくなる場合があります。
そうするとひび割れから水が入りますので、その水を入りにくくするために伸びる弾性塗料を使用します。
BETTYさん:へえー、伸びる塗料もあるんですね・・・。
マーくん:ええ。弊社の本社もその塗料を使っています。
BETTYさん:でも、何か必要かということですよね。
マーくん:そうですね。これから春先になってくるとたくさんの塗装会社さんが、「今が塗装に一番良い時期です」と宣伝が始まってくるんですね。
いわき市は東北でも一番気候が安定していますので、県外を含めていろんな業者さんがやって来て、こういういろいろな塗料で宣伝をしてくるんです。
もちろん良い塗料が多いのですが、これまで申し上げてきたように、どこにお金を掛けるかは一回冷静に見る必要があります。
そういう意味において、診断書をつくっていただいて、本当にそれを今使った方がいいのか、あるいは普通の塗料で対応していくのか、
その判断基準を持った上で塗装工事の見積もりや相談をしていくことが大事かなと思います。普通の塗料でも十分に対応はできますので。
BETTYさん:やっぱり診断書が重要になってくるわけですね。
ついつい「機能性塗料なんですよ!」なんて言われると、「ああ、そうですか!」って言いたくなっちゃいますよね。
マーくん:そうですね。「ハイブリッド結合」と聞いただけで良さそうですからね(笑)。
BETTYさん:なんか良さそう(笑)。でも、塗装の基本は、「どうして塗るのか」ということですよね。
マーくん:ええ。ですから、もちろんハイブリッド機能を持った塗料というのは、
病院や大型の社屋や工場など、できるだけ次の工事までの期間を延ばしたいという会社さんなどでは使われるのですが、
一般のご自宅の場合は、増築したり、壁に車がぶつかったりとか、アクシデントが多いので、通常はお勧めしない部分もあったりします。
BETTYさん:ちゃんと診断書を取って、今、どうしてここに塗るのかということを、
例えば、水が入らないために塗るんだよという、そういう答えが自分の中にあればいいんでしょうけれどもね。
マーくん:そうですね。ひび割れしやすくなっているとか、そういうのがあって、この塗料が適切だということであれば値段も納得できると思うんですけれども。
BETTYさん:そうですね。そういう高機能が付いているものは、普通の塗料よりも少しお高い感じですか?
マーくん:ええ、「ちょっと」から「かなり」までありますので。
BETTYさん:「かなり」まで(笑)。
マーくん:ええ、びっくりするような値段までありますけれども(笑)。
BETTYさん:そうですよね、ピンキリって、そういうことですよね。ということで、まずは診断書をしっかり取って考えていくことが大事ということですね。