価格だけで判断すると危険! コミコミパックに惑わされないで!
BETTYさん:最近、「55万円ポッキリ」「65万円ポッキリ」という、そういう値段表示を塗装のチラシで見ますけれども、これってどうなんでしょうかね。
マーくん:最近、本当にこういうチラシが多いですよね。いわゆる工事費コミコミパックで、例えば、55万円とか65万円と書いてある、そういうチラシですね。
BETTYさん:そうですね。皆さんもご覧になったことがあるかと思いますが、
「55万円」「65万円」と書いてあると塗装工事がお得にできるように感じて、魅力的だと思ってしまう方もいらっしゃると思うんですが、どうでしょうか。
マーくん:そうですね、そう思われる方が多いとは思うんですけど、率直に申し上げますと、これらは3つの理由で正確な、正直な価格ではないんです。
BETTYさん:「55万円ポッキリ、全部コミコミ」って言われても、どういうコミコミなのか分かんないですものね。
「正直な価格ではない理由」とは、具体的にはどのようなことなんですか?
マーくん:まず、「塗装」といいましても、ウレタンやシリコンなどいろいろな塗料の種類やメーカーがあるのですが、
そういうもので塗ることは間違いないんでしょうけれども、私どもがこのコーナーでもいろいろお話させていただいていた「塗装以前の工事」です。
BETTYさん:塗装をする前のことですよね。
マーくん:そうです。1つ目は、そのようなチラシは下地の傷み具合やシーリングの傷み具合など、そういう部分が計算されていない価格だということです。
BETTYさん:なるほどね、「塗装する前にチェックしないといけないところがたくさんあるよ」という話は毎週聞いていますので(笑)。
それがないとなったら、もう大変なことですからね。
マーくん:ええ。その下地の調整、付着力の弱い塗膜などはきちんと除去して、絶対に汚れや付着物がないようにしてから塗装するのは当然なんです。
BETTYさん:そうですね、きれいにしてね。
マーくん:あとは、下地の補修も大切です。壁のひび割れや脱落とか、そういう部分をきちんと補修した上で塗装を施さないと、持ちが悪くなってしまします。
BETTYさん:「塗装はただ塗ればいいっていうもんじゃないですよ」ということですよね。では、2つ目は。
マーくん:2つ目は、55万円、65万円といっていますが、逆に工事の内容によっては下地の状態が良くて、ここまで金額が掛からない場合もあります。
そうすると、そこまで掛かっていないのに費用を取られてしまうのは不親切ですよね。
BETTYさん:なるほど! お家の状況を見てきちんと見積もりを取る前に、「55万円です」「65万円です」ということは、
何があっても55万円、65万円は掛かるということですもんね。それは不親切ですよね。
マーくん:はい。やはり実際にお住まいの状況を見て、どのような手当てが必要なのかということを確認することが大切だと思うんですね。
BETTYさん:そっか、それは思い付かなかったな(笑)。
マーくん:なかなか気が付かないですよ。「安い!」というイメージが付いてしまって、金額だけで行ってしまう部分がありますね。
BETTYさん:「本当はもっと安かったりして・・・」みたいなことがあるということですよね。そして、3つ目は。
マーくん:3つ目は、建物の大きさはいろいろですので、55平米ぐらいまでだったらこのプランで施工ができても、
それを超えてしまうと55万円からプラス追加になってしまうという、そういうものが多いんです。
ですから、建物の大きさによっては、追加工事がある程度出てしまうということがあるんです。
BETTYさん:「55万円ポッキリ」とうたっているけれど、「建物が大きかったので追加費用が掛かります」という感じで請求されてしまう可能性もあると。
マーくん:そうですね。あとは、同じ平米数でも、家の形によって塗りやすい形と塗りにくい形があるんです。
そのへんはきちんと現場を見てもらって、きちんと見積もりをしてもらうことが必要になると思うんですね。
BETTYさん:なるほどね。
マーくん:ですから、こういう「55万円」や「65万円ポッキリ」というものでも、
「基本工事内容」と「オプション工事内容」をきちんと分けて表示をしてくれる会社であれば、また違うとは思うんですけどもね。
BETTYさん:そうですよね、分けて書いてあれば、それだけ安心ですよね。
マーくん:そうですね。
BETTYさん:一番びっくりしたのは、「そんなに掛からないかもしれない」というお話でした。価格だけを見て「安い」って思い込むのは怖いことですね。
マーくん:怖いですね。一つの参考としては聞く価値はあるとは思いますが、工事を依頼する場合は慎重に判断していいただければと思っています。
BETTYさん:参考価格としてはね。チラシの価格を鵜呑みにしないで、きちんとお家の状態を見ていただいてから考えましょうということですね。