塗り替え工事は天気によって仕上がりが違うの？
BETTYさん：ここ最近、このコーナーでは品質についていろいろなお話を伺っています。
足場が大事、洗うことも大事、ひび割れの処理をすることも本当に大事というお話を伺いました。今日はどうでしょうか。
マーくん：今日もやっぱり品質に関わるお話として重要な項目があります。
それは「塗装工事は天気によって左右されます」ということです、特に仕上がりです。
BETTYさん：天気によって左右される？
マーくん：はい。一番イメージがしやすいかと思うんですが、もちろん雨の日は駄目ということ。
BETTYさん：ですよね。そういうイメージは湧きますよね。
マーくん：はい。それ以外に駄目なときも結構ありまして、「雨が当たらなければいい」というイメージもあるかと思うのですが、
全ての塗料ではないのですが、塗料は固まるときに空気中の酸素を取り入れて固まります。
塗料というのはユニットバスやキッチンとは違い、出来上がったものを組み立てていく作業ではなくて、製品としては半完成品（半製品）の状態で来ます。
塗装工事はあくまでも、職人さんが現場で仕上げて製品になります。
それが空気中の酸素を取り入れるということは、想定以上の湿度があると余計な水分も一緒に取り込んでしまいます。
BETTYさん：水分も取り込んでしまうんですね。
マーくん：シリコン樹脂や〇〇樹脂という言葉がありますが、それが天気の影響で結果的にメーカーさんが想定しない物質になってしまうことがあります。
近所で塗装したけどすぐ剥がれたとか、年数のわりにはツヤの引けがはやいとか、すごくピカピカだったのにすぐツヤがなくなったとか。
そういう話というのは、たいがい無理して塗ってしまった結果なんです。
BETTYさん：じゃあ、やっぱりいつも塗装屋さんって、天気予報とにらめっこですね。
マーくん：そうですね。私、パソコンはもちろんですけど、ケータイのアプリはほとんど天気の関係です。
BETTYさん：いわきはそんなに雪は降らないですけど、雨と雪は同じ感じですか？
マーくん：そうですね、雨と同じように雪も当然駄目です。やっぱり湿度が上がることが一番致命的な状況になります。
BETTYさん：では、雪国の塗装屋さんは、冬は大変ですね。
マーくん：そうですね。冬は弊社の方に、会津地区からお手伝いに来ていただいています。毎年、お互いに助け合っています。
同じ福島県内ですから、3月ぐらいまで行ったり来たりしています。
BETTYさん：でも、塗装工事はそのぐらい気を付けてやらないといけないことですよね。
マーくん：そうですよね。ですから、お客さまの状況にによっては、どうしても完成を急ぐ場合もあるんですけども、
可能であれば、天気が良いときだけを限定して塗装工事をした方が安全です。剥がれてくるとか、やっぱり後から分かりますので。
BETTYさん：そういう経験はあるんですか？
マーくん：ええ。私も若いときに、そのような経験をしたことがあります。
3日間ぐらい雨が降っていたのですが、「室内だから大丈夫だろう」と思って塗装したら、次の日も全く乾いていなかったので。
それを見たときには血の気が引いたというか、誰に相談したらいいんだろうと思いましたね。
もちろん、メーカーさんもある程度の幅を持たせていますし、厳密に駄目というわけではないんですけども、
やはり安全性の面でいうと天気も重要な項目になってしまいますね。あとは、あんまり風が強いときもホコリが舞いますし。
BETTYさん：そうですよね、お天気のいい日を狙って工事をしているので、ある程度の工事期間を見ていただかないと、ということですね。
マーくん：そうですね。やっぱり工程は省けないものですから。
いわき市は年間を通して天気がいいので、塗装工事が通年可能なのですが、それでもやっぱり時期を選ぶことも大事だと思いますね。
BETTYさん：そうでしょうね。梅雨時期とか大変ですね。
マーくん：そうですね。梅雨の時期に工事をされる方もいますからね。
塗装会社は毎日天気予報とにらめっこ!?
BETTYさん：なるほどね。そういう季節の場合は、本当にカラッと晴れた日を狙ってやるしかないですもんね。
マーくん：そうです。あとは、夏はいきなりスコールが降ることもありますから、天気予報を見ながら工事をしています。
今は天気予報が非常に正確になったんで、かなり当たります。
BETTYさん：そうですね。「天気予報が当たる」という言い方をするぐらい、本当に当たりますよね。
