品質の高い塗装工事とは？【Part.3 下地処理方法】

BETTYさん：外壁塗装の品質を左右するお話として、これまで「足場」の話と「洗浄」の話をお伺いしました。今日はどんなお話でしょうか？

マーくん：塗料そのものは完成品ではなく、現場で塗ることで完成されるので、足場の話と洗浄の話というのはとても大事なことです。
今日はさらに品質の話ということで、ひび割れなどを処理する「下地処理」について触れたいと思います。

BETTYさん：まだ「塗る」というところまで行っていないですよね。塗装工事の前にはいろんなプロセスがあるということですよね。

マーくん：そうですね。外壁に髪の毛ぐらいの細いひび割れが入っていたり、あるいはもっと大きくひび割れていたりなど、さまざまな状況があります。
一口にひび割れといってもその状態には差があるのですが、処理の方法も業者さんによって、よくもこれだけやり方があるんだなと思うほど存在しています。

外壁のひび割れの処理方法は、それぞれの業者の提案に違いがあります。

BETTYさん：いろんなやり方があるわけですか。

マーくん：なぜそれだけやり方があるのかと申しますと、見た目、本当に細いひび割れですとそのまま塗料を塗っても水が入らないように思うかもしれません。

また、3センチや5センチぐらいのひび割れだと、ちょっとシーリング材を埋めたぐらいでは埋まらないような気もしますし、
既に何年もそういう状態だと建物の中に水が入っているので、ひび割れで弱ってしまったところを全部くり抜き、しっかり修繕する必要が出てきます。
そうなると、もう時間も使う材料にも幅が出てきてしまい、それが結果的にいろいろな施工方法が出てくる要因なんです。

BETTYさん：一般の人にとっては、「どれが正しいんだろう」「どれがいいんだろう」と分かりにくい部分ですよね。

マーくん：そうですね、おっしゃるとおりです。お客さまがお見積もりを取ると、下手すると倍ぐらい金額が違ってしまったりして。
これは見解の差で、そこまでやらなくてもいいんじゃないかという場合もあれば、やり過ぎなぐらいやってしまうこともあります。
実際にいわき市内の業者さんを見ていると、本当にさまざまな状況になっています。
大体、雨漏りと申しますと、天井から漏ってくることが大部分多いのですが。

BETTYさん：そうですね、イメージとしてはそうですね。

マーくん：ところが実際の7割近くは、窓の周りや出窓も含めてサッシとか、あるいはその周りから雨漏りしているんです。
ひび割れといわれているものからの漏っているというのが大部分なんですね。

BETTYさん：外壁から雨漏りしているということですね。

マーくん：ですから、まずは塗装工事をする目的というのは「水の浸入を防ぐ」ことですから、塗る作業の前にまず丁寧にひび割れを抑えることが大切です。
そして、塗料については、予算によって調整ができると思うんですよ。

BETTYさん：塗料の価格もぴんきりということですよね。

マーくん：そうです。私が申し上げている足場や洗浄、下地処理といわれているシーリング工事までは、やはり費用を掛けた分だけ仕上がりに比例しますので、
もしご予算の都合があるのであれば、塗料の方はいろいろ選んだとしても、ここまでお伝えしてきた下地処理といわれている部分については、
診断書等を見ながら業者さんと納得いくまで話し合うことが大事だと思います。