いつまで申請できる?2023年省エネリフォーム補助金|住宅省エネ2023キャンペーンをわかりやすく
電力やガスの値上げのニュースが相次ぎ、光熱費の高騰に頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そんななか、政府は新たに「こどもエコすまい支援事業」「先進的窓リノベ事業」「給湯省エネ事業」の3つの補助事業を創設し、「住宅省エネ2023キャンペーン」を開始しました。
これら補助事業を活用すると、お得にリフォームやリノベーションを行えるとされていますが、いつまで申請できて、それぞれどのような工事に活用できるのでしょうか?
今回は光熱費を抑えるために効果的な省エネリフォームを支援する「住宅省エネ2023キャンペーン」について詳しく解説していきます。
最終更新日 2023年8月25日
2023年8月25日現在の予算執行率 【こどもエコすまい支援事業は予算上限が残りわずかです】
▷こどもエコすまい支援事業 86%
(7/24時点で79%、7/13時点で70%、7/4時点で64%、6/6時点で51%、6/1時点で45%)
▷先進的窓リノベ事業 戸建て56%・集合住宅58%
(7/24時点で戸建て45%・集合住宅47% 7/13時点で戸建て41%・集合住宅43%、
7/4時点で38%、6/6時点で29%、6/1時点で26%)
▷給湯省エネ事業 16%
(7/24時点で12%、7/13時点で11%、7/4時点で10%、6/6時点で8%、6/1時点で7%)
▶こどもエコすまい支援事業の申請期間は、2023年3月31日から 2023年12月31日まで。
(予算上限に達した時点で終了)
▶先進的窓リノベ事業の交付申請の予約手続き期間は、2023年3月31日から2023年11月30日まで。
申請手続き期間は、2023年3月31日から2023年12月31日まで。(予算上限に達した時点で終了)
※ただし予約をしている場合は予約期限または2023年12月31日のいずれか早い日まで交付申請可能
▶給湯省エネ事業の申請期間は、2023年3月31日から2023年12月31日まで
(予算上限に達した時点で終了)
▶住宅省エネ2023キャンペーン予算執行率はこちら
目次
1.新しい補助金交付のスタイル「住宅省エネ2023キャンペーン」とは?
2023年(令和5年)から新しく始まる「住宅省エネ2023キャンペーン」とは、どのような補助金制度なのかを確認しましょう。
「住宅省エネ2023キャンペーン」を詳しく
「住宅省エネ2023キャンペーン」とは、住宅の断熱性能の向上や、高効率給湯器の導入など、住宅の省エネ化を支援するために新しく創設された以下の3つの補助事業の総称です。
こどもエコすまい支援事業
エネルギー価格高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若年夫婦世帯に対して省エネ改修などを支援する、国土交通省管轄の補助事業です。
リフォーム内容と世帯属性に応じて、5万円~60万円/申請(世帯等属性に応じて30万~60万円/戸)の補助金を受けられます。
先進的窓リノベ事業
既存住宅の、窓の高断熱化を促進するためのリフォームなどにかかる費用を補助する、経済産業省・環境省が管轄する補助事業です。
リフォーム内容に応じて、5万円~200万円/申請(200万円/戸)が補助されます。
給湯省エネ事業
家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯分野について、高効率給湯器の導入を支援する、経済産業省が管轄する補助事業です。
設置する給湯器に応じて、5万円または15万円/台(戸建:2台/戸 共同住宅等:1台/戸)が補助されます。
これらの事業は2050年のカーボンニュートラル(※)実現に向け、家庭内での省エネを推進することを目的に導入されました。
リフォームにおいては「持ち家・賃貸住宅」のいずれも対象となり、補助上限額内であれば、複数回の申請も可能です。
また、これら3つの事業は、補助対象が重複しない場合は併用できます。
POINT ・持ち家・賃貸のいずれも対象 ・補助上限額内なら複数回申請可能 ・3つの補助金は補助対象が重複しないなら併用可能 |
これまで補助金の交付申請は、それぞれの事業事務局に対して行う必要がありましたが、「住宅省エネ2023キャンペーン」ではワンストップでの申請もできるようになったことが特徴です。
※カーボンニュートラル・・・二酸化炭素などの温室効果ガスについて、大気中に排出される量と大気中から吸収される量をゼロにすること
活用する場合の注意点
「住宅省エネ2023キャンペーン」の各事業への申請は、キャンペーンに登録された「住宅省エネ支援事業者」が行います。
リフォーム工事をしたい家の持ち主が、直接補助金事業に申込をできるわけではない点に注意しましょう。
また、原則として、補助対象が重複する国が提供しているほかの補助制度との併用はできません。
申請方法と時期
補助事業への申請を行うのは、キャンペーンに登録された「住宅省エネ支援事業者」です。
そのためリフォームを行うときには、すでに事業者登録されているリフォーム業者を探すか、工事を依頼したい業者に事業者登録を依頼する必要があります。
対象期間は、事業によって以下のように異なります。
なお、どの事業も予算が決まっており、予算上限に達した時点で交付申請が締め切られます。
事業を利用したい場合には、早めにリフォーム計画を立て、事業者に申請してもらいましょう。
併用できる可能性のある福島県の補助金は?
「住宅省エネ2023キャンペーン」は、工事対象が重複する場合には、国が行っているほかの補助金事業とは併用できません。
しかし自治体が提供している補助金事業については、国の事業と重複した内容でなければ併用できる場合があります。
福島県においては、以下の補助金事業が併用できる可能性があります。
福島県省エネルギー住宅改修補助事業
省エネルギー推進を目的とし、既存戸建住宅の断熱改修(断熱等性能等級4に相当する基準を満たす改修)に対して最大で120万円(地域区分によっては最大で150万円)の補助金を受けられる事業です。
令和4年度の募集は終了しており、令和5年度の予定は未定となっています。
2.2023年の省エネリフォーム補助金まとめ
国が省エネに力を入れていることから、近年は多くの補助金事業が提供されています。
ここではどのような事業があるのかを紹介します。
2023年に申請できる省エネリフォーム補助金一覧
2023年に申請できる省エネリフォーム補助金を、「住宅省エネ2023キャンペーン」も含めて一覧で確認しましょう。
制度を利用する場合の具体的な申請手順
「住宅省エネ2023キャンペーン」や「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」を利用する場合の申請手順は、以下のようなスケジュールで進みます。
こどもエコすまい支援事業・先進的窓リノベ事業
- 事業者登録しているリフォーム業者に問い合わせる(もしくはリフォーム業者に事業者登録してもらえるかを確認する)
- 工事計画を立ててもらい、見積もりをもらう
- 工事請負契約を締結する
- 共同事業実施規約を締結する
- 工事に着手する
- 事業者が交付申請の予約をする
- 工事が完了し、工事費を精算する
- 事業者が交付申請を行う
- 交付決定(補助金が確定)すると、「交付決定のお知らせ」が届く(事業者には「交付決定通知」が届く)
- 事業者が実績報告を行い、補助金額が確定する
- 事業者に対して交付された補助金を受け取る(もしくは工事代金へ充当される)
給湯省エネ事業
- 事業者登録してしている業者に相談する、もしくは事業者登録を依頼する
- 売買契約を締結する
- 取り付け工事を行う
- 工事が完了する
- 事業者が交付申請する
- 交付決定されると、直接消費者に補助金が交付される
既存住宅における断熱リフォーム支援事業
※「トータル断熱」「居間だけ断熱」共通
- リフォーム業者に事業を活用してのリフォームを相談する
- 工事計画を立ててもらい、「交付申請書」および関係書類を作成・提出して申請する
- 交付申請が通ったら、「交付決定通知書」が発行される
- 工事請負契約を締結し、工事に着手する
- 工事が完了し、工事費を精算する
- リフォーム業者に「完了実績報告書」ほか関係書類を作成してもらい提出する
- 審査・現地調査などが行われ、「交付額確定通知書」が発行される
- 「交付確定通知書」を受け取ったのち、「精算払請求書」を提出する
- 事業者に対して補助金が支払われる
既存住宅における断熱リフォーム支援事業は、「住宅省エネ2023キャンペーン」と異なり申請するのは工事対象となる住宅の所有者もしくは所有予定者です。
(共同住宅の場合は管理組合などの代表者、賃貸住宅の所有者)
また交付申請が通ったのちに工事の請負契約を締結しなければならないなど違いがあるので注意しましょう。
基本的には補助金事業に慣れた事業者に相談し、手続きなどを一緒に進めてもらうのがスムーズなのでおすすめです。
いずれの事業も、予算がすべて消化された時点で申請受付は停止されてしまうため、補助金の活用を希望する場合は早めに計画を立てましょう。
屋根外壁塗装に使えるいわき市の省エネ補助金は?
いわき市が行っている省エネリフォームに対する補助金事業としては、「いわき市個人住宅優良ストック形成支援事業(個人住宅リフォーム補助)」があります。
この事業は省エネルギー工事のほか、バリアフリー工事や増改築工事などが補助対象とされており、外壁や屋根の塗り替え単独では補助金を受けることはできません。
ただし、上記の工事に付帯する形で塗装工事が必要になる場合には、補助金の対象となる可能性があります。
例えば省エネリフォームとして外窓の交換を行う場合には外壁の一部を取り壊し、再塗装が必要になるでしょう。
その際の塗装工事は、補助金でまかなえる可能性があります。
2023年(令和5年)については2023年3月31日から 予算上限に達するまで(遅くとも2023年12月31日まで)となっております。
新年度が始まる4月以降に、いわき市役所に直接確認してみるとよいでしょう。
3.まとめ
2023年3月31日から「住宅省エネ2023キャンペーン」の申請受付が始まりました。この制度を活用すると、住宅の断熱リフォームや給湯器の設置などに対して補助金を受けられます。
築年数が古く断熱が不十分な住宅は、リフォームすることにより快適な住環境を手に入れ、効果的に光熱費を下げられる可能性があるので利用を検討してみましょう。
志賀塗装では、登録事業者として各種補助金制度を活用したリフォームのお手伝いをしていますので、ぜひお気軽にご相談ください。