いわき市で一条工務店の家を塗り替えるには?|メーカー保証の実態と塗り替えにかかる費用相場
「一条工務店で建てた家を塗り替えるには、メーカーに依頼しないといけないの?」
「一条工務店の家を塗り替える費用相場を知りたい」
このようにお悩みではないでしょうか。
一条工務店で建てた家は、メーカーで塗り替えないといけないように感じてしまいますが、必ずしもその必要はありません。
一条工務店の家に使用されている外壁や屋根素材の特徴を理解した業者に依頼すれば、メーカーに頼むより安価に、遜色ない仕上がりが期待できます。
この記事では、一条工務店の家の外壁や屋根素材の特徴、メーカー保証の実態、そして塗り替えにかかる費用相場をご紹介しますのでご参考にしてください。
目次
1. 一条工務店の外壁・屋根素材の特徴
まずは、一条工務店で建てた住宅の外壁や屋根素材にはどのような特徴があるのかをご紹介します。
一条工務店の外壁の特徴
一条工務店の外壁は、大きく以下の2種類に分かれます。
- ハイドロテクトタイル
- サイディング
順番に見ていきましょう。
① ハイドロテクトタイル
ハイドロテクトタイルとは、TOTOの光触媒技術である「ハイドロテクト」をタイルにプラスしたものです。
ハイドロテクトの膜を外壁材の表面に施すと、光が当たることで油汚れを分解して落としやすくする効果を得られます。
さらにハイドロテクトは親水性があるため、外壁が雨水に濡れたときに膜となって表面に広がり、汚れを浮かせて洗い流す「セルフクリーニング効果」があるのも特徴です。
ほかにもタイルの特性として、以下のようなメリットがあります。
- 強い紫外線や風雨を受けても変色しにくい
- 硬度が高く傷がつきにくい
- 高温で焼き固められて作られるので耐火性が高い
住宅を全面ハイドロテクトタイルで施工すると、ほかの外壁では必須となる塗り替えが不要になるため、メンテナンスコストを抑えることが可能です。
② サイディング
サイディングは、現在日本でもっとも使用されているパネル状の外壁材で、以下の4種類があります。
- 窯業系サイディング:セメントと繊維質を混ぜ合わせたもの
- 金属系サイディング:ガルバリウムやアルミニウムなどの鋼板が使用されたもの
- 木質系サイディング:天然木を使用したもの
- 樹脂系サイディング:樹脂を主原料としたもの
このうちもっとも多く使用されているのが窯業系サイディングです。
窯業系サイディングは色や柄など種類が豊富であるため、好みの外壁に仕上げられます。
一方、基本的にサイディングは、表面を塗装することで素材が守られているのが特徴です。
表面の塗膜が防水性を保てなくなると、窯業系であれば素材が吸水して劣化したり、金属系であれば錆びが発生したりするのがデメリットです。
そのため定期的に表面の塗装の塗り替えが必要です。
一条工務店の屋根素材の特徴
一条工務店の住宅では、以下の3つの屋根素材が採用されています。
- 屋根一体型太陽光パネル
- スレート屋根
- 金属屋根(ガルバリウム鋼板)
どのような屋根材か、順番に解説していきます。
① 屋根一体型太陽光パネル
住宅性能を重視している一条工務店では、屋根一体型の太陽光パネルを自社グループ工場で生産しています。
通常、太陽光パネルを設置するには屋根の上にさらにパネルを載せる必要があるため、重量が重くなるのが問題でした。
その点一条工務店の屋根一体型太陽光パネルは軽量であるため家への負荷が軽く、屋根の面積を最大限活かせるのが特徴です。
太陽光パネルは耐久性が高く、通常の屋根材のように塗り替えが不要なこともメリットです。
② スレート屋根
スレートとは、セメントと繊維質を原材料とし、屋根材として薄く板状に加工したものを指します。
従来の瓦屋根と比較すると軽量であり、建物にかかる負荷が少ないことから近年多くの住宅で採用されるようになりました。
しかしスレートの素材であるセメントは耐水性がないため、表面に施された塗装が劣化すると防水性を保てません。
スレート屋根が「雨から住宅を守る」本来の役割を果たすためには、定期的に塗り替えが必要です。
③ 金属屋根(ガルバリウム鋼板)
金属屋根は、主にガルバリウム鋼板が使用されるのが特徴です。
屋根材のなかではもっとも軽量であるため耐震性に優れ、また金属なので防火性・耐久性が高いなどのメリットがあります。
ガルバリウム鋼板は金属でありながら錆びに強いことも特徴ですが、まったく錆びないわけではありません。
スレートと同様に、表面の塗装が劣化すると素地を守れなくなります。
そのため基本的には塗装の耐用年数である10年を目安に、塗り替えメンテナンスが必要です。
2. 他社でやると保証がきかない? ハウスメーカーの保証制度と塗装会社の保証制度
一条工務店に限らず、ハウスメーカーで住宅を建てると、最低でも10年の保証がついてきます。
これは「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法)により、新築住宅に関しては、10年間の瑕疵担保責任を付与することが義務づけられているためです。
さらに多くのハウスメーカーでは、品確法で保証された10年に上乗せする形で、30年程度の独自の保証制度を付けています。
なかには延長保証をつけることで、60年保証されるケースもみられます。
その際には「ハウスメーカーが指定する工事をおこなうこと」を条件とするケースが少なくありません。
ハウスメーカー指定の工事はオリジナルの塗料や材料を使うことが多く、割高になるのが一般的です。
しかし塗料は多くの種類が市場に出回っており、メーカーオリジナルの塗料を使用しなければ外壁や屋根の品質を保てないわけではありません。
「オリジナル塗料」といっても、塗料メーカーが生産している以上、特別長持ちする魔法のような素材が使用されているわけではないためです。
保証に関しても、塗装専門店でも施工後の保証はあるため何の心配もいりません。
塗料の価格などを加味すると、ハウスメーカーが指定した内容で工事するより安価に施工できるケースも多くあります。
一条工務店をはじめ、ハウスメーカーで建築した家を塗り替える際には、メーカーと塗装専門店の見積もりや内容を比較したうえで選ぶのがおすすめです。
3. 一条工務店の家の塗り替えにかかる一般的な費用相場
一条工務店の家の塗り替えにかかる費用は、塗装面積や使用する塗料により異なります。
塗り替えにかかる一般的な費用相場は、以下のとおりです。
外壁のみ塗り替える場合
一般的にみて、平均的な40坪の戸建て住宅であれば、80万円~130万円ほどの費用がかかります。
また、外壁にハイドロテクトタイルが多く使用されているほど、塗装面積は少なくなるため費用は安くなる傾向があります。
外壁と屋根を同時に塗り替える場合
外壁と屋根を同時に塗り替えると、足場を組むのが一度ですむため、別々に塗り替えるよりも安くつくのが一般的です。
40坪の住居で比較した場合、外壁のみを塗り替える場合と外壁と屋根を同時に塗り替える場合の費用総額の差は10~20万円程度です。
屋根塗装のみを行った場合は、塗料にもよりますが一般に40万円ほどかかるといわれており、同時に行う方がかなり費用を抑えられます。
一条工務店で建てた家の塗装メンテナンスを検討するときには、外壁と屋根を同時に塗り替えるのがおすすめです。
4. まとめ
一条工務店の家では、ハイドロテクトタイルや屋根一体型太陽光パネルなど、塗装メンテナンスが不要な素材が使用されている場合があります。
しかしそれ以外であれば、通常の住宅と同様に、定期的な塗り替えが必要です。
塗り替えに際しては、メーカー保証を維持するためにはメーカーに工事を依頼する必要があります。
塗装会社に依頼しても十分な保証が用意されているのが一般的であり、機能性の高い塗料を使ってより安価に施工することも可能です。
弊社においても、最長15年の自社保証を提供しておりますので、ぜひ安心してお任せいただけると幸いです。